集団生息の間に、竿の先に灯油を浸した布を付けたたいまつで焼き殺します。殺虫剤の噴霧が体に付けば殺せますが、薬がかかった葉を他から移動してきたものがそれを食べて食中毒死するためには、カルホスなど持続的食毒作用のある殺虫剤の方が予防効果もあるので合理的です。
殆どの種類の樹木の葉を食害する
アメリカシロヒトリ
サクラ、カキ、ハナミズキ、バラなど殆どの種類の樹木の葉を食害する極めて多犯生の毛虫。6~7月と8~9月の年2回の被害。 土中でさなぎ越冬し、純白の成虫(ガ)が、葉へ500~1500粒を産卵。若齢幼虫は葉裏に群生して葉肉を食べて表皮を残すので葉が白く透けます。3齢頃には糸を吐いて梢の葉を寄せて巣をつくり、この中に集団生息して食害し、食べ終わると集団移動して同様の巣をつくって食害します。
持続的食毒作用の長いカルホス乳剤の半月間隔の散布が合理的です。
発生が激しいと葉は皆無となり枯死
チャドクガ
ツバキ、サザンカ。チャなどツバキ属植物の葉を暴食し、発生が激しいと葉は皆無となり枯死します。年2回の発生で卵越冬。肉眼で見える毛の間に顕微鏡で判る微細な毒針が5万本ほどあり、これが脱皮殻、繭、成虫である蛾の腹部にまで受け継がれます。これらに触れるとかぶれます。第1世代は4月中旬に幼虫が出現。第2回の幼虫発生は8~9月。夏に成虫が灯火に飛来し、毒針をばらまくのに触れるとかぶれます。成虫は黄褐色。