異物混入に思うこと

ペストコントロール業というゴキブリやネズミといった衛生害虫・害獣に
携わる事が多いこの仕事の性格上、食品の衛生的なニュースや事件には
皆さまも敏感なところがあるかと思います。

そんなおり、4月の中頃に某牛丼チェーン店でゴキブリをお客様に提供してしまった
(厳密に言えばお客様に提供する麦茶の中にゴキブリが混入していた)事件は
ご存じの方も多いのではないのでしょうか。
 事件は大まかにいえば、提供された麦茶にゴキブリが混入しているところを
お客さまが発見し、その写真をスマートフォンで撮影・SNSに投稿したところ瞬く間に拡散、
大きな事件となり牛丼チェーン店を経営している企業が謝罪に追われたという流れです。
 撮影とその内容をまたたく間に世界中に広めることの出来るスマホと
SNSの特徴を大きく映した事件と言えると思います。

 私がそのニュースを知ったのはいわゆる大手のニュースサイトなのですが、
それでも事件から1日後で知ったものですから、いかにこういったニュースの
情報の伝達スピードが驚異的なのかが伺えます。
 さて、これらの大手ニュースサイトでは、事前に登録すれば個人個人で
それらのニュースに関して感想や意見などを書き込む事ができ、それらの声も閲覧できるようになっています。

 このニュースに関するネットの声を色々と読んで気づいたのですが、
虫の異物混入に対しての嫌悪感よりも麦茶のチェックを怠り
お客に提供してしまった管理のずさんさを指摘する声が圧倒的だったことです。
 むしろこういった食品施設にはゴキブリやネズミといった種々の衛生害虫・害獣の
驚異に常に晒されていることに理解を示す人が多く、だからこそ駆除や管理を徹底してほしい。
そしてそこで働く従業員や管理者は衛生的な作業のマニュアル・プログラムを
しっかりして欲しいという声が多数だったことです。
 「ゴキブリやネズミがいるなんて信じられない。」という感情的な声もありましたが
少数派で、繁華街や飲食店といった人が多く活動する場所には衛生害虫・害獣の
驚異が常にあるという事。そしてそれらの驚異に対して駆除・防除などが必要なことである。
と理性的に理解している人が多数派だったことは意外でした。

 もしかしたら、ペストコントロールという名前そのものは知らなくても、
衛生害虫・害獣は世間にありふれている大きく身近な問題で、
それに対して必要な職業があるという認識が一般の人々に広く浸透しているのかもしれません。
 そういった意識が一般の人々に広がっていることを土台に、
私達のペストコントロール業という名前がより一般の人々になじんでいけば、
とニュースサイトを見て強く思ったこの頃です。

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