令和5年度虫の日イベント「人に不快な虫・獣展」は、6月3日(土)に、厚生労働省・環境省、横浜市保健所の後援、日本家庭用殺虫剤工業会、日本防疫殺虫剤協会、生活害虫防除剤協議会のご協力をいただき、横浜駅東口の新都市プラザ(そごう前広場)にて開催しました。
このイベントは平成16年に泉区役所、平成17年に鶴見区役所の各保健福祉センターで開催し、平成18年以降は現在の新都市プラザで開催を続けております。令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止し、令和3年度・4年度はソーシャルディスタンスを確保し集客力の強い剥製・標本を展示せず、相談コーナーやノベルティーも置かず、規模を縮小した形で実施しましたが、今年度はコロナ禍後の4年ぶりの通常開催となりました。
当日は開始予定の8時30分前には、会員34名と横浜市生活衛生課から2名の職員の方が集合し、展示パネル等の設営を行い、設営終了後、重岡雅也企画広報委員会委員長が開会を宣言し、原島利光会長から挨拶をいただき、午前10時にイベントがスタートしました。
展示準備風景
重岡委員長開会宣言と原島会長挨拶
会場には獣類、鳥類、ネズミ類の剥製やスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣や様々な害虫の標本等が展示され、シロアリや獣類の駆除風景、樹木害虫の食害の状況などの写真で構成したパネルも展示されました。
また、顕微鏡など昆虫類の同定に必要な諸器材や標本類なども多数展示され、これらの展示物について、担当の会員が見学者の求めに応じ詳しく説明して来場者の興味をそそりました。
また、日本家庭用殺虫剤工業会、生活害虫防除剤協議会、日本防疫殺虫剤協会の協力により家庭用殺虫剤の見本を展示し、パネルなどによって薬剤の適切な使用方法などの説明を行いました。
見学者は会場内を熱心に見て回りながら害虫の種類や生態、人への影響などを熱心に確認し、駆除方法などについて詳しく質問をするなど、熱のこもった光景が会場内で多く見受けられました。日常生活の中で衛生害虫などの被害に悩んでいる様子の人も多く、これらの見学者には各コーナーに待機した会員が相対で懇切に説明や助言を与えるなど、大盛況のイベントになりました。
害虫相談コーナー
顕微鏡を使っての体験コーナー
また、展示に参加した横浜市のコーナーには害虫やネズミ等のパネルが展示され、お忙しい公務の中参加いただいた2名の職員の方が展示に立ち会い、市民の皆さんへの説明や質問に対応しておられました。
この会場の付近には、そごうデパートや有名専門店が立地し、土曜日ということや、台風2号が去った午後には買い物の行き帰りやバスターミナルに向かうついでに立ち寄る方も多く賑わっていました。
着ぐるみによる風船のプレゼントとPR
多くの方々が展示物を興味深くご覧になっていました
会場前ではワンちゃん、タヌキさん、パンダさんとウサギさんの着ぐるみに身を包んだ会員が、汗だくで展示コーナーに観客を誘導しつつ、子供たちに風船をプレゼントし、愛嬌をふりまき、写真撮影に応ずるなど、人気の的になっておりました。
また、「虫ムシ描こうコーナー」では、お子さんが描いたムシや好きな絵を担当の会員がオリジナルの缶バッチに仕立て、プレゼントし大変な好評をいただきました。
「虫ムシ描こうコーナー」
好きな絵を描いてオリジナルの缶バッジを作成
その後、夕方にはますます展示に見入る観客が増えてきましたが、予定の6時を迎え、撤収、搬出作業に入り、6時30分にはすべての展示資材の撤収を無事完了しました。
今回は通常開催となったことで、開催時間中の来場者は4,693人(昨年は3,024人)にものぼり、多くの方にペストコントロールへの理解を深めていただく機会になったものと考えますし、会員にとりましても来場者との触れ合いができたことは満足のいくものとなりました。
最後になりますが、ご協力いただきました「殺虫剤3団体」の皆様、ご後援いただきました「関係省庁・横浜市保健所」の皆様、また、お忙しい中、長時間のイベントにご協力いただきました会員の皆様に心からお礼を申し上げ、実施結果のご報告といたします。